＜光の屈折を利用した釣り方を紹介＞
前打ちで見えチヌを釣るには、下記の通り大きく６つの工程があります。
①チヌを発見
②チヌに前打ちできる位置まで近付く
③竿を振って餌を打つ
④餌をチヌに気付かせて喰わす
⑤合わせる
⑥取り込む
この工程の中で②③の工程に『光の屈折』を活用することでチヌが逃げ難くなり、光の屈折を活用した２年間と、活用する前の２年間の１日平均釣果が３４％もアップしました。
それぞれ工程でどのような光の屈折利用することで釣果アップしたかを紹介します。
＜②チヌに前打ちできる位置まで近付く＞
光の進行方向が、空気中から水中へ屈折する角度と、水中から空気中へ屈折の角度が違うため、チヌから釣り人が見え難い角度でも、釣り人からチヌが見える角度があって、この角度からチヌに近付くことでチヌが逃げない確率が格段に向上しています。
具体的には、チヌが居る上部の水面を基準に水平角が２０度以下に釣り人が居ると、チヌから釣り人が見える景色は水平角０～２０度の範囲が、計算上は湾曲して約1/5に縮んで見えるため、チヌに餌打ちできる距離まで近付いても逃げる事が少なくなりました。
計算式はスネルの法則と三角関数でできます。
更に、釣り人の背後が空だと見え易いですが、護岸壁などの構造物があるとチヌから釣り人が見え難くなります。また、背景が空でも服装を薄いグレー色にすることで、少しでも見え難い保護色になるように意識しています。
水平角２０度の確認方法は、小型のプロトラクターを携帯しており、時々確認しています。
＜③竿を振って餌を打つ＞
竿を振る場合も水平角２０度以下の範囲で振ると、チヌが竿に気付いて逃げる確率は低くなります。
ただ、竿を振る時に穂先から1本程度が一時的に水平角２０度以上になってもチヌが逃げる事は経験的に少ないですが、打ち終わると素早く竿を２０度以下になるように寝かせます。
餌を打つポイントの基本は臨界角の円の外側の全反射の領域に着水ささせることで、着水時に餌にチヌが危険を察知して逃げる確率が少なくなりました。
実際にどれだけ離せばチヌが逃げ難いかの正確な距離は分かりませんが、１つの仮説として全反射の領域に打つことを１つの指標にすることで「見える化」できていると考えています。
注意点は、光の屈折により、釣り人からチヌを見たときに、実際に居る水深より浅く見えます。また、水平角２０度でチヌを見えると目の錯覚でチヌが手前に居るように見えます。
そこで、餌打ちポイントの目測精度を高めるために、時々マーカー付きの紐を釣針に引っ掛けて餌打ちポイントと水深を確認する様にしています。
マーカー付きの紐は、直径4mmの７色レインボーカラーの紐の先に重りを付けて確認しています。
＜見えチヌを釣り易い護岸＞
実際に見えチヌに気付かれ難く釣り易い護岸構造を紹介します。
石畳の護岸で、石畳の幅が５ｍ以上あれば、4.3mの竿を使って石畳の護岸際から竿を振ると、水平角２０度で穂先が石畳の水際から出ないため、チヌに気付かれ難いです。
更に、護岸壁に通路があると、石畳より少し高い位置のため、水平角が大きくなりチヌが見え易くなりますし、釣り人の背後に護岸壁があるのでチヌから見え難く、歩き易く数釣りができる可能性がある安全な釣り場になります。
着水ポイントは、全反射の領域で、チヌの前方や後方に、どれだけ離して打つかは、チヌの動き・水深・護岸構造・干満・水温によって、変えていますが、話が長くなるので割愛します。
●前打ちによる見えチヌの釣り方とテクニックについて紹介したHPを作成しています。
見えチヌをいつも安定して数釣るためには、見えチヌの動き・水温・水深・透明度・水中形状などに合わせて、チヌ毎に餌打ち方法や誘い方を１％でも釣れる確率が高いと考えている方法でやっており、これらの釣り方や釣果実績などを紹介しています。
www17.plala.or.jp/turumoto/
#見えチヌ釣り #見えクロダイ釣り #前打ち #ヘチ釣り
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