＜アオサを喰うチヌを狙い打ち＞
瀬戸内では早春の２月中旬頃からアオサが河川の護岸に生え始めてチヌが喰いに寄ってきます。
カニのサイズは、アオサを喰っているときに大き目のカニが視界に入ると大抵ビックリして逃げるので、アオサの新芽の中に隠れる事ができるような甲羅幅が1円玉弱の小さめのカニを打つと喰う確率が高まります。
＜チヌがアオサを喰う条件＞
アオサの層は満潮時に沈む高さに生えているため満潮前後が狙い目ですが、川底の水温が９℃以上で、川底と上層の水温差が無い場合にアオサの層まで浮いてきます。しかし、川底と上層の水温差が１℃以上あるとチヌは変温動物で温度変化を嫌うため、アオサがある上層に近付いて来ることが出来ないと思います。釣る前に水温を測定すると、アオサ狙いの釣りの戦略が立て易いです。
＜釣り方＞
カニ餌のサイズは大き目のカニを使って、アオサを喰っているチヌの動きを観察すると、ビックリして逃げているように見えるので小さめのカニを使います。しかし、小さめのカニを使うと、近すぎて沈むカニに警戒して逃げるか、遠すぎると気付かないため、絶妙な距離に餌を打つ必要があります。また、フグが多い場所では、エサ取りに悩まされて難しいですが、パターンを掴むと見えチヌの数釣りができると思います。
＜アオサ餌について＞
アオサはチヌの好物なようで、アオサを餌に釣りたくアオサの新芽を釣針に数枚刺して餌打ちしましたが、餌打ちする度にアオサが外れて針刺しに手間が掛かったため、つなぎとしてマッシュを混ぜたアオサ団子を作ってアオサを喰っているチヌの口の前に置いても完全に無視します。何度も繰り返せばまぐれで釣れるかも知れませんが、個人的には安定して釣る釣法を目指しているため、手間掛けずに出来る方法を模索中です。アオサは冷凍保存ができるため、便利に使える餌の可能性が高く、今後も試行錯誤を繰り返す予定です。
ただ、フカセの撒餌には使えるかも知れません。
●前打ちによる見えチヌの釣り方とテクニックについて紹介したHPを作成しています。
見えチヌをいつも安定して数釣るためには、見えチヌの動き・水温・水深・透明度・水中形状などに合わせて、チヌ毎に餌打ち方法や誘い方を１％でも釣れる確率が高いと考えている方法でやっており、これらの釣り方や釣果実績などを紹介しています。
www17.plala.or.jp/turumoto/
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