見えチヌ釣り(テクニック9)カニ打ちの極意を紹介。真冬の無風・満潮潮止り・高透明度で低活性なチヌに喰わす【前打ち/ヘチ釣り/落とし込み/河川/クロダイ/黒鯛/カニ/釣り方/テクニック】

<真冬の見えチヌ釣り>
真冬は、浅場に寄って来ないため、水深1m以上の深場に居る低活性のチヌを釣る事になります。更に、無風・満潮潮止り・高透明度で釣り難い状況でも、[カニ針刺し]→[チヌを探す]→[チヌに近付く]→[餌打ち]→[誘う]→[喰わす]→[アワセ]→[取り込み]の一連のプロセスにおいて、いつも安定した数釣りを目指すには、すべての工程で1%でも釣る確率を高める手段が求められます。中でも「餌打ち」は釣果を左右する極めて重要と考えており、喰わすための「カニ打ちの極意」について紹介ます。

餌打ちにはチヌの動作に合わせて様々な方法がありますが、全ての餌打ちの基本となる方法として、カニを打って着水させるポイントと、沈めて着底させるポイントは同じ場合として紹介しています。
チヌが警戒しているなど、着水音で逃げる可能性がる時は、遠目に餌打ちして竿を操作して狙った場所に着底させる事もします。

◆カニ打ちのポイントは2つ
・光の屈折(全反射)を利用してカニを打つ
・カニが沈んで着底直前/直後に気付くカニ打ちポイントを見定める

●光の屈折(全反射)を利用してカニを打つ
チヌから空気中を見たときに水面が48.6度以下では鏡の様になって海底が映り込みます。この鏡になる領域にカニを着水させると、チヌが危険を察知して逃げる確率は低下すると考えています。

●カニが沈んで着底直前/直後に気付くカニ打ちポイントを見定める
カニ打ちポイントは、チヌが居る水深や海底構造(砂地、石積み駆け上がり、ゴロタ場など)や、チヌの動作(活性状況)からチヌの前方・側方・後方の角度と、チヌから最短は臨界角から最長は3m程度まで、どれだけ離して打つかの距離を瞬時に決めて餌打ちします。
例えば、砂地の海底であれば3m程度離して打ち、石積みの駆け上がりであれば最短の臨界角の距離から最長は2mまでに打ちます。

沈むカニが着底直前/直後で気付かせる打ち方は、海底が砂地で障害物が無い状況であれば、着底後でもチヌが気付く可能性は高いですが、石積みやゴロタ場では、カニが石の隙間や陰に隠れてチヌから見えない場合がありますので、着底直前に気付かせるポイントへの餌打ちは重要になります。
そこで、餌打ちポイントを4つのゾーンに分類しています。
①餌打ち禁止
②視野打ち
③高活性打ち
④死角打ち

◆①餌打ち禁止
チヌが危険を察知して逃げる確率が高いゾーンです。
このゾーンに打って、まぐれで釣れないことは無いですが、いつも安定した釣りを目指すには避けたいゾーンです。
1つは臨界角の円の内側のゾーン(フィッシュウィンドウ)は、チヌのから餌打ちしたカニは空気中から着水する様に見える為、空からカニが落ちてくることは自然界では滅多に無く、危険を察知して逃げる確率が高いです。但し、ボートや浮桟橋などの浮遊物などが有る場所では、危険を察知して逃げるどころか、沈むカニを追っかけて潜ってきます。
2つ目は、両眼で見えるゾーンです。両眼でカニを見られると、見切られる確率が高いため、このゾーンへの餌打ちは避けています。

◆②視野打ち
餌打ちできるゾーンが広くいため、大半のチヌはこのゾーンで喰わしています。
特に、チヌの眼より斜め45度付近は、チヌが少々動いただけでは片目でしか沈むカニが見えないので、喰わせ易いポイントになります。
本動画もこの打ち方で掛けています。

◆③高活性打ち
チヌの動きが活発で活性が高そうと判断できると、斜め後方に餌打ちしても餌に気付いて近づく確率は高くなります。
斜め後方打ちのメリットは、沈むカニに気付いて逃げる確率が低下することです。
釣り場としては、砂地の海底や、砂地の海底に石が点在している場所で有効な打ち方です。

◆④死角打ち
チヌの死角にカニを着底させると、カニに気付かないと思われるかと思いますが、チヌの側線やチヌが少し動いた時に片目180度の視野角に入るなどして気付くと考えています。理由は、チヌの動きを見ていると偶然とは思えない、後ろに目が有るかのように素早く振り返って、カニを確認して喰ってきます。
2021年から、この餌打ちを意識したところ、まぐれで無く何十匹も釣って年間の釣果が10%アップしたため、1つの釣法として取り入れています。

<冬に見えチヌを高確率で喰わす>
◆仕掛け
ハリス2m(1.7号)で、チヌ針1号を使い、ガン玉2Bを針直付けで、餌はカニの1択だけで釣っています。

仕掛けの考え方は主に①掛け優先、②喰い優先の2つあると考えています。
①掛け優先
チヌがカニを喰う時の吸い込みを良くするため針オモリから糸オモリに変更して、針掛かりを良くするため大きい針(チヌ針3~5号)を使う仕掛けですが、私自身の釣り方の問題かも知れませんが、見切られて喰いが極端に低下します。また、糸オモリの位置が餌打ちする度に動き調整する煩わしさがあり、接着剤と固定する方法もあるかと思いますが、手間を省きたい事と、仕掛けをシンプルにしたく諦めました。
今は、喰い優先で針はチヌ針1を基本として、大き目のカニやイガイ(ミジガイ)を使う時はチヌ2号を使っています。
ガン玉は、沈める速度変えたり着水音を小さくしたく、様々なサイズで試行錯誤しましたが、結果的に、早く沈めた方が見切られ難い事が分かったが、ガン玉を重くすると着水音が大きくなり逃げる確率が高まります。今では最適なサイズとして2Bを年間通して基本として使っています。
ハリスは、1.2号~2号までを3年間状況に合わせて使分けてきましたが、結果的にハリスの太さでチヌが危険を察知する確率に変化はなかったので、1.7号だけ使っています。チヌが危険を察知するのは、ハリスの太さに関係なくハリスをピンと張ったときです。例えば、誘いたい時にハリスをピンと張ると逃げる確率が高まります。

◆餌
カニは甲羅幅が1円玉程度を基本として使います。
フグなどのエサ取りが多いと、カニのサイズを少しづつ大きくし、エサ取りが居ないと小さくします。たた、あまり小さくし過ぎるとかチヌがカニに気付いてくれません。
参考までに、夏場は、甲羅幅が500円玉程度の両足を広げると8cm前後のフタバカクガニをメインに使います。

●前打ちによる見えチヌの釣り方とテクニックについて紹介したHPを作成しています。
見えチヌをいつも安定して数釣るためには、見えチヌの動き・水温・水深・透明度・水中形状などに合わせて、チヌ毎に餌打ち方法や誘い方を1%でも釣れる確率が高いと考えている方法でやっており、これらの釣り方や釣果実績などを紹介しています。
www17.plala.or.jp/turumoto/

#見えチヌ釣り #見えクロダイ釣り #前打ち #ヘチ釣り

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