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＜真冬の見えチヌ釣り＞
冬場は、夏場のように20～50cmの浅場に寄って来ない為、1～1.5mの深場の見えチヌ釣りが中心になり、如何に多くのチヌを発見して喰わす確率を高めるかが課題になります。
この課題を解決する手段が２つあります。
①多くのチヌを発見する
②光の屈折で実像と虚像

＜多くのチヌを発見する＞
多くのチヌを発見するため、発見し易い手段を４つ紹介します。

①浅場
水深が浅い場所に居るチヌは見え易いですが、冬場は水温が低いために浅場に寄ってきません。
河川の水温が概ね18度を超えると浅場に寄ってきますが、水温が概ね10℃以下になると浅場には寄って来ない為、必然的に深場の釣りになりますが、冬場で少しでも水深が浅い場所で釣るには、河川に暖かい海水が張り込んた満潮から引潮で水位が下がってから下流域の浅場で釣れる場合があります。

②太陽を背
太陽を背にすると水中に入る屈折光量が増えて、水中が見え易くなります。釣る場所は、太陽を背にできる護岸(左岸 or 右岸)でチヌを探して釣り歩きます。

③晴れの昼
晴れの昼間は、太陽の位置が高くなり水中に入る光量が増えますので、見え易くなります。

④偏光メガネ
偏光メガネは天候に左右されず安定して水中を見るための必須アイテムです。
水中のチヌをより見え易くするためには、偏光メガネのレンズ色をグレーやブラウンにせず、クリア系色に釣る事で目に入る光量が増えて水中のチヌが見え易くなります。

＜光の屈折で実像と虚像＞
光の屈折で見えているチヌが実際より浅く手前に見える現象があります。
手前に見えている虚像の場所にはチヌが居ないため、実像が居る場所に餌打ちしないと狙ったポイントへ餌を着底させることはできないです。
夏場であれば、20～50cm程度の浅場に居る見えチヌを中心に釣りますので、実像と虚像との距離は少なく気にすることは無いですが、深くなると実像と虚像の距離が広がり、水深からザックリ実像のポイントで餌打ちする事が重要になります。
そこで、餌打ちの練習として、カニの代わりに見易い蛍光色のオモリなどを針に付けて、様々な水深で狙ったポイントに着底させる練習を行い体に覚え込ませると良いです。

＜釣り方＞
水深1.5m以上の石積みの駆け上がりの中腹で石の横にじっとしているチヌを狙います。
チヌはじっとしていますから、チヌ斜め後方の死角にカニを着底させる狙いが高確率で釣れますが、周囲に障害物が無い場所からカニを沈ませても自然界では有り得ない場所から沈むカニに危険を察知して逃げだす確率が高いです。
また、光の屈折により実際にチヌが居る場所より浅く手前に見える虚像のため、実像が居る場所を目測してカニを打ちますが、チヌの居場所が深くなれば、実像と虚像との距離が広がり餌打ちポイントの目測が難しくなります
しかし、真冬は深場でじっとするチヌが多い為、仕方なくチヌの後方の死角にカニを狙って打ちましたが、釣ったと言うよりまぐれで釣れた感じが強いです。

なお、餌打ちはチヌが着水音で逃げない遠目に打って、竿を操作してチヌに近付ける方法は、チヌが深い場所に居るとカニが何処に沈んでいるか分からないため、チヌの斜め後方の死角に着底すると思われるポイントにカニを着水させて竿操作せず沈めます。

＜豆知識（光の屈折）＞
見えた魚を釣る場合の必須テクニックとして、光の屈折についてザックリ知っておくと便利かと思い紹介します。
・チヌ(水中)から釣り人(空気中)を見た場合は、水面基準に２０度以下の景色は、約５分の１の縮んで湾曲して見えます。
　このことより、水平角20度以下に釣り人が入り、竿も20度以下で振る様に心がけています。

　水中にカメラを設置して、水中から釣り人を見た動画を紹介しています。
　https://youtu.be/e_SPGBIOilk

・釣り人からチヌを見た場合は、動画の図で紹介した通り、チヌの水深が浅く手前に居る様に見えます。

餌打ちポイントやチヌから見え難い角度などは、スネルの法則と三角関数で計算できます。

●前打ちによる見えチヌの釣り方とテクニックについて紹介したHPを作成しています。
見えチヌをいつも安定して数釣るためには、見えチヌの動き・水温・水深・透明度・水中形状などに合わせて、チヌ毎に餌打ち方法や誘い方を１％でも釣れる確率が高いと考えている方法でやっており、これらの釣り方や釣果実績などを紹介しています。
www17.plala.or.jp/turumoto/

#見えチヌ釣り #見えクロダイ釣り #前打ち #ヘチ釣り