＜紹介＞
見物人から１枚釣ったのを見て声を掛けられた。そこで、見物人の目の前で次に狙うチヌを１発で掛けたテクニックを披露しました。
１発で掛けるために、狙いのチヌを釣る前からチヌの動きを観察して、最適なカニサイズとカニ打ちポイントを決めて喰わすまでの一連の流れを解説します。
見物人の反応は、見ているチヌが喰った瞬間を見て驚きの声を上げて、あっという間に喰わした事に感心された。
＜１枚目の狙い方＞
１枚目を釣るまでは見物人は居ないので、喰わす確率を高めるより、狙った場所にカニを打つ事で思惑通りにチヌが動くかゲーム性を重視して釣りを楽しんでいるシーンを紹介します。
【１投目】
狙いは、チヌは石積みの上部で陸側を向いて留まり何か喰っている状況なので、チヌ前方50cmの浅場にカニを打って、沈むカニに気付かせて飛びつく様に喰わせたいです。
実際は、チヌはカニに気付かず何かを喰い続けておりカニを回収します。
【２投目】
狙いは、チヌを正面に見て右側に50cm程度離してカニを打って、着底直前のカニに気付かせ手振り返り喰わせたいです。
実際は、カニが着水した音で逃げましたが、何が着水したのか好奇心旺盛なチヌは戻ってきて物体を確認して、カニを分かって喰いたいが石の隙間に入って喰えなかったようで、再びカニを回収します。
【３投目】
狙いは、確実に喰わしたく再びチヌを前方に見て左側１ｍ離してカニを石の上に着底するように打つと、チヌがスッと近付いて、ひったくる様に喰いました。
＜釣果記録は重要＞
サイズを測定後、スマホで、時刻と位置情報を記録するために写真を撮ってサイズをメモ帳に記録します。
自宅に帰り、自宅パソコンに写真を保存し、10年以上撮り貯めた写真をGeoPhotoProツールを使って地図上に写真をマッピングして、いつどこで、どれだけ釣れたかの釣果分析や、河川の干潮時の写真や、護岸構造の写真を撮って、潮位が何センチまでならカニが捕獲にできるか、石積みが沈んだ直後の水位などを確認するために使っています。
また、測定したチヌのサイズや、釣った時の水温(表層、川底)や濁り度などをExcelに記録して、Excelのピボットテーブル機能を使い月毎の釣果や、水温毎の釣果、河川毎の釣果など、多角的に分析して、次に釣行する戦略の参考にしています。
＜仕掛け修理中にチヌを発見したら＞
仕掛け修理しながら次に狙うチヌの動きを観察して、最適なカニサイズや打ち方を決めます。
今回は見学者が居るため１発で掛けたく喰い優先で、チヌのサイズと動きから甲羅幅は夏にしては小さ目の1.5cmのカニを使用します。
カニ打ちは、チヌは左向きで留まって何か喰っている状況から、チヌ右側後方の尾ビレ付近に着底する様に打って、着底直後にカニ気付いて振り返って喰わす狙いです。
結果的に、狙い通りカニ打って約１０秒で掛けた事で、見物人は驚いて『アッ』と声を出しています。
ゲーム性を考えず喰わすことを優先すれば、見えチヌは意外に簡単に釣れます。
＜見えチヌを釣る基本のカニ打ち＞
留まっているチヌには、チヌの尾ビレ付近にカニを着底させチヌがカニを発見した様に見せて喰わす方法が高確率で喰わすことができます。
＜やってはダメなカニ打ち＞
チヌの目の前にカニを打つと自然界では有り得ない現象で警戒して喰わないか逃げます。
ただ、まぐれで釣れる場合もありますが、いつも安定して喰わすことは難しいです。
＜見えチヌ釣り好条件の時に釣行＞
１）太陽を背にすることで護岸壁が陰色で 釣人が同化してチヌに近付けるため短い竿(4.3m)を使う事ができます。
２）上げ潮で石積みが水没直後は高活性なチヌが石積み上部の水際に寄ってきます。
３）太陽を背にすることで水面のギラギラが軽減して水中が見え易く、より多くのチヌを発見できます。
４）水面より２ｍ高い位置なのでカニ打ち精度が高い送り込み打ちや、振り子打ちが出来きます。
●見えチヌを釣る前打ちの方法とテクニックについて紹介したウェブサイトを開設しています。
見えチヌを常に安定して数釣りするためには、見えチヌの動き、水温、水深、透明度、水中形状に合わせて、チヌ毎に餌打ち方法や誘い方を工夫する必要があります。当サイトでは、これらの釣り方や釣果実績などを紹介しています。
www17.plala.or.jp/turumoto/
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