見えチヌ釣り(教本7)冬場の河川で水深130cmでも川底と上層の水温差が3度ある過酷な環境で釣る方法を紹介【前打ち/ヘチ釣り/落とし込み/河川/クロダイ/黒鯛/カニ/釣り方/テクニック】

<冬場の河川でいつも安定して数釣りする方法>
水温が高い夏場であれば、言い方が悪いですが何も考えずに見えチヌに対して闇雲の餌打ちしても、活性の高いチヌが多く、まぐれで釣れる可能性はあります。しかし水温が低い冬場は、河川に入り込むチヌの数は少なくなり活性も低いですから、闇雲のやっても釣る事は極めて難しく、これだけやれば安定して釣る手段は無いと思います。
そこで、科学的・経験的などの観点や、釣行記録のデータ分析から1%でも釣れる可能性が高い手段を、幾つも積み重ねて釣る確率を高めることで冬場でも『いつも安定した見えチヌの数釣り』を目指して取り組んでいます。冬場で安定して釣る事ができれば夏だと『いつも安定した見えチヌの爆釣り』になると思います。

<水温に関する戦略の考え方>
冬場に始めて釣行する河川の選択方法において、水温は重要な判断材料で、私自身が取り入れている方法を紹介します。
過去の釣行記録を分析したデータから釣行したい河川近くの沿岸の海面水温を確認することで、冬でも釣れそうな河川か、ある程度判断できると考えて、戦略に作成に活用しています。

【沿岸の海面水温】
◆20℃以上
汽水域の川底水温は、沿岸の海面水温は概ね-2℃の18℃以上になり、干潮・満潮を気にすることなく河川の下流から上流まで水深20cmの浅場から見えチヌが釣り易いシーズンで、時期は概ね6月からになります。

◆16~20℃
河川を流れる水量が少なく干満差が大きい河川において、川底の水温が概ね-2℃の約14~18℃で、秋から冬にかけて水温が14℃に低下するまで、干潮・満潮に関係なく下流から上流まで浅場で釣れる可能性があります。
春から夏にかけて、河川を流れる水量が多く干満の差が少ない河川においては、冷たい真水の影響で河川の水温は上昇せず河口付近で見えないチヌ釣りが中心で、上流域の浅場では釣る事は厳しいです。

◆12~16℃
河川を流れる水量の少ないと川底の水温が概ね約10~14℃程度となり、干満差が大きく干潮時に川筋が見えるような河川で、両岸に石畳があるようで有れば、満潮から下げで下流域から上流まで釣る事ができる河川もあります。何れにしても川底の水温が14℃以下になると、安定したチヌの数釣りするには戦略ストーリーの企てが重要になると考えています。
河川を流れる水量が多いと、上層に冷たい真水の影響を受けて、川底の水温が沿岸の海面水温より5℃程度低下する場合もあり、見えチヌを釣る事は釣る事が厳しくなってきます。

◆11~12℃
河川を流れる水量の少ないと川底の水温が概ね約9~10℃程度となり、干満差が大きく干潮時に川筋に見える様な河川の下流域で海水が河川に入り込んで、水温が高くなる満潮から下げで、見えチヌを狙い打ちすることで効率よく釣ります。
水量が多く干満差が小さい河川では、上層の冷たい真水の影響が大きくなり、河口付近で見えないチヌ狙いでも釣る事が厳しくなってきます。

◆11℃未満
水量の少ない河川でも川底の水温が概ね約9℃未満になり、河川の下流域でも釣る事は厳しく河口付近の深場で見えないチヌを狙い事になります。私自身は前打ちで今まで約3500匹釣っていますが、9℃未満で釣ったのは1匹だけです。

[海面水温を確認できる気象庁のHP]
海面水温:https://www.data.jma.go.jp/gmd/kaikyou/kaikyou/tile/jp/index_sstanl.html
年間水温:https://www.data.jma.go.jp/osaka/kaiyo/sst/sstin.html

★実際には海面水温以外に、潮位や気象変化なども加味した検討が必要です。
また、初めて行く河川においては、河川の水量、護岸構造や竿が出せそうか、車の駐車可否などを河川の衛星写真とストリートビューで確認して釣行するか最終判断します。

<参考 キビレが釣れる時期について>
キビレは、経験的に低水温でも生息できるようで、チヌより低い水温でも釣れており、紹介した考え方はキビレには当てはまらないと思います。
例えば大阪湾は冬場の海面水温は、1年を通して一番低い2月中旬から2月下旬でも、某水路ではキビレをいつも安定した数釣りを楽しんだ経験があります。しかし、夏の水温が高い時期では釣れないことは無いですが、2月の釣果より激減して釣る事は難しかったです。
勝手な憶測ですがチヌとキビレは生息しやすい水温は違うかも知れません。

<参考 干潮の上流で釣れる時期>
ザックリですが、上流域で干潮でも釣れる時期は、経験的に春から夏にかけて川底の水温が18℃以上になった時、または、秋から冬にかけて川底の水温が14℃に低下するまでと考えています。

<タックル・仕掛け>
竿 4.3m
ライン PE1号(白色)
ハリス 1.7号(2m)
針 チヌ針1号
餌 カニ

●前打ちによる見えチヌの釣り方とテクニックについて紹介したHPを作成しています。
見えチヌをいつも安定して数釣るためには、見えチヌの動き・水温・水深・透明度・水中形状などに合わせて、チヌ毎に餌打ち方法や誘い方を1%でも釣れる確率が高いと考えている方法でやっており、これらの釣り方や釣果実績などを紹介しています。
www17.plala.or.jp/turumoto/

#見えチヌ釣り #見えクロダイ釣り #前打ち #ヘチ釣り

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