見えチヌ釣り(講座3)見えチヌ釣りに最適な仕掛け・餌・針刺し方を紹介(チヌの居場所でヘチと前打ちを使い分けて釣果アップ)【前打ち/ヘチ釣り/落とし込み/河川/クロダイ/黒鯛/カニ/釣り方/テクニック】

<仕掛け観点の見えチヌ釣り>
前打ちによる見えチヌ釣りに最適な仕掛けと餌を針に刺す方法を紹介します。
また、見えチヌの居場所によってヘチと前打ちの釣り方を使い分けることで釣果アップする考え方を紹介します。

<仕掛け>
見えチヌ釣りに最適な仕掛けを紹介します。
●針は、掛かり優先で大きい針を使うと釣果が低下したため、喰い優先でチヌ針1号を基本として、大きいカニやイガイを使う時は2号にします。

●ハリスの太さは、1.7号のみ1年中使います。1.2号~2号まで2年間試しましたが、釣果に差が無かったです。逃げる時は号数に関係なく誘いなどで、ハリスがピンと張った瞬間です。
何故か川の流れでハリスが自然に張った場合は逃げ難いです。ハリスの不自然な動きを見極めているのかも知れません。

●ハリスの長さは、餌を打った時や誘いでPEラインがチヌに近付いて気付かれて逃げない様に2mとします。水深1.5m以下に居るチヌを釣る時には2m以上のハリスにしても釣果に差がなかったです。ランニングコストと作業性を考えて、仕掛け作りは2mとして、根掛かりなどで針を付けてハリスが短くなりますが、1ヒロ以下になると新しいハリスに交換します。

●ガン玉の理想は、チヌが着水音や沈むカニに気付く前に速く着底させたく、着水音を小さくして速く沈めたいです。また、ガン玉が大きいと針のふところが狭くなり掛かりが悪くなります。小さくするとゆっくりカニが沈み、沈み中のカニをフグに取られ易くなります。
以上のような相反する課題があり様々なサイズのガン玉を試した結果、2Bが最適と判断して1年を通し使っています。

<カニのサイズ>
カニのサイズは、チヌの活性度とフグなどのエサ取りにより変えます。
●低活性な時期は、1月から5月頃です。(瀬戸内)
甲羅幅が、1cmから使い始めます。なるべく餌持ちが良い大きい餌を使いたいですが、見えチヌが嫌がって逃げるようだと小さくします。ただ、フグに取られ易くチヌが気付き難くなるため、最適なサイズはチヌの動きを見ながら判断しています。

●高活性な時期は、6月から1月頃です。(瀬戸内)
甲羅幅が100円玉サイズから使い始めます。高活性だと、視認性が良い500円玉サイズ以上の大きいカニも使います。また、低活性だとサイズを小さくしますが、フグに餌を取られ易くなるため、最小は1円玉サイズまでにしています。

<カニの針刺し方>
カニの腹側に刺す事で見切られる確率が激減しました。
針刺しは、4~5番目の足の付け根から足の筋肉に刺すことで針が外れ難いです。内臓に刺すと弱るので注意します。
針り出しは、1番目の爪と2番目の足の付け根付近から1mm程度の針先を出します。
この刺し方で、砂地の海底の見えチヌを釣る確率が、格段に向上しました。
要因は、針先が見えない事と、針自体も見え難くなった事と考えています。

●冷凍ガニついて
長期保存ができる冷凍ガニは、透明度が50cm程度の濁りがある時は、石積みやゴロタ場で喰いが良いです。
また、冷凍カニは石の隙間などの隠れないため、安心して着底させて暫く待つ事もできます。

<見えチヌの居場所でヘチと前打ちの釣り方を使い分ける>
ヘチと前打ちのそれぞれが得意としている基本的な釣り方は、下記の通りと考えています。
●ヘチは縦の釣りで、壁際に沈むカニに気付くと追っかけていき、沈み中や着底直後のカニを喰わす釣り方です。
●前打ちは横の釣りで、垂直方向に障害物が無いと沈むカニに気付き逃げる為、着底直前の底から30cm以下または、着底後に気付かせ喰わす釣り方です。
チヌの居場所によって、前打ちとヘチの釣り方を使い分ける事で、釣果アップを狙っています。

<イガイ(ミジガイ)の針付け方>
ヘチは縦の釣りで、イガイは最高の餌ですが、横の釣りである前打ちではイガイをヘチのように喰わないため、殆ど使いませんが参考までに紹介します。
前打ちでイガイを使う時は房掛けにします。ひと粒では気付かないのか釣わせた事がありません。
●針付けは、1cm程度のイガイを5~6粒のかたまりのヒゲに針を絡ませて房掛けにします。1粒では喰わせた事がなくヘチの縦の釣り方と違うことが原因かも知れません。釣針や針先が丸見えでも喰ってきます。
●釣り場は、石積みやゴロタ場で使います。
砂地の海底では、チヌもイガイが砂地居ない事は分かっているのか、石と誤認しているのか見向きもしません。
●使用頻度
フグなどのエサ取り対策で時々イガイを使いますが、年間通して95%以上はカニを使用しています。
●冷凍イガイ
冷凍イガイを試しに使いましたが、解凍した時に貝が開き使わなかったです。開いたイガイをでもヌが喰うかは試していません。

<PEとハリスの結束方法>
PEラインとハリスの結束は8の字結びにしています。この結束で80cmのコブダイを釣り上げたことがありますので、チヌ釣りには十分な強度があると考えています。また、ハリスの交換も簡単で、手がかじかむ寒い時期でも短時間で仕掛けを作る事ができます。

<糸オモリについて>
糸オモリは喰いが良くなるかと考えて試した結果を紹介します。
針から10cm程度の上にガン玉を付ける仕掛けですが、10月に5回の釣行で試したところ、下記の課題があり針オモリに戻しました。
●カニを打って着水音がカニと糸オモリの2か所となりチヌが逃げる確率が高かったです。
●カニが沈む時や誘う時にカニを事前に動かす事が難しいです。
●何度も餌打ちを繰り返すと、針オモリの位置が針のチモトに移動するため手直しに時間を要します。

<PEラインの色>
PEラインの色ですが、自然界にも多く存在する白系の色を使っています。白系は明るい時間帯であれば天気に関係なく安定して見え易いです。また、赤色は水中では見え難いと言われますが、これは水深が10m以上の深い場所でして、水深1~2mでは赤は赤に見えます。

●前打ちによる見えチヌの釣り方とテクニックについて紹介したHPを作成しています。
見えチヌをいつも安定して数釣るためには、見えチヌの動き・水温・水深・透明度・水中形状などに合わせて、チヌ毎に餌打ち方法や誘い方を1%でも釣れる確率が高いと考えている方法でやっており、これらの釣り方や釣果実績などを紹介しています。
www17.plala.or.jp/turumoto/

#見えチヌ釣り #見えクロダイ釣り #前打ち #ヘチ釣り

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